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ミードについて

史上最古、はちみつの醸造酒

「蜂蜜酒(ミード)」というお酒を聞いたことがあるでしょうか。

その名の通り、蜂蜜を発酵させて造る飲み物で、なんと”世界最古のお酒”と言われています。

日本ではあまり聞き馴染みのないお酒ですが、ぶどうの採れないような北の国々では、比較的メジャーなお酒です。

味わいは甘口の白ワインに近く、すっきりとした飲み口のものから、デザート酒のように蜂蜜の濃厚な甘さを楽しめるものまで、様々なタイプがあります。

おすすめのペアリング

食前酒や食後のデザート酒におすすめのミードですが、もちろん食事にも合わせることができます。

例えば、軽やかでフルーティな口当たりのミードには、チーズやパンのようなカジュアルな軽食や、ナッツやアボカドなどややオイリーな素材を使用したパスタなどがオススメです。

また、重厚な味わいのミードには、スパイシーな肉料理や味の濃いアンチョビやブルーチーズを合わせることができます。

熊がつくったお酒?

ミードの成り立ちにはこんな逸話があります。

最初にミードを造ったのは人間ではなく、野生のクマだった。というものです。

『クマの食べ残した蜂の巣に雨水が溜まって、それがゆっくりと時間をかけて発酵し、自然とお酒が出来上がった。そこに喉を乾かした狩人が通りかかって飲んでみたところ、たちまち酔っ払ってしまった。これが人類とお酒との最初の出会いだった。』

このように、ミードとクマにはとても密接な関係があるのです。

神話に登場する神々の飲み物

ご存知の通り、お酒はアルコールが含まれているので腐ることがありません。

大昔から腐敗は死の象徴として忌み嫌われていました。

そんな中、腐ることのないミードは非常に神聖なものとみなされてきました。

ミードは主に北欧系の神話で、神々の飲み物としてよく登場します。時には不死の肉体が得られるお酒として、時には飲めばあらゆる知識が手に入る叡智のお酒として。

当時の人々にとってはまさに、奇跡の飲み物だったのでしょう。

ハネムーンの語源になった

あまり知られていませんが、新婚旅行を意味するハネムーン(Honey Moon)の語源はこのミードに由来します。

古代ゲルマン民族の風習に、男女が結婚した後の一ヶ月間、夫婦で仲良くミードを楽しむというものがありました。
多産のミツバチのように子宝に恵まれ、幸せな家庭を築けますように、という願いからと言われています。

時代や場所は変わっても人の想いは変わりません。
大事な人と楽しむお酒にミードはいかがですか?